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リハビリテーション医療の基礎知識

リハビリテーション医療の基礎知識

Ⅰ.リハビリテーションの意義と役割

リハビリテーションの理念

・20世紀の第2次世界大戦の戦傷者の社会復帰⇒税金を払える人に

 

・1970年代 米 リハビリテーションから取り残された重度の障害者側からおきた障害者自立生活運動(IL運動)⇒国際障害者年「完全参加と平等」につながる

 

・北欧(デンマーク) 障害者においても市民と同じ「普通の」生活を送ることを目標とするノーマライゼーションの思想が急速に世界に広がる

リハビリテーションの目的P203

自立とQOL

 

自立⇒自分の望むとき望むことをなるべく他人の手を借りずにおこなっている状態 

  • 行動の自立は「主体性」「その人らしさ」や「自由」を保証する

 

  • QOL ⇒ 身体的に苦痛がなく、精神的に満足感があり、社会的には周囲の人と円満な人間関係がある状態

リハビリテーションの体系

医学的リハビリテーション(①機能障害の回復 ②ADLの回復 ③その人の家庭および社会生活に必要な役割に関する基本能力の回復

 

・社会的リハビリテーション ⇒一般的な社会生活を障害をもった人々にも実現していくこと(学校での教育リハビリテーション、職業前、職能教育をする職業リハビリテーション、家庭と近隣地域の2つの生活を回復する地域リハビリテーション

リハビリテーション介護

P229

・対象者がおむつをあてていればそれを換えるという、ADLを快適に安全に行うというだけでは不足

 

・リハビリテーションの目的である「自立」や「重度化の予防」が必要

 

・対象者のADLへの援助とともに、介護者の介護負担軽減が必要

 

Ⅱ.リハビリテーション医療の概要P209

 

リハビリテーション医療に固有な療法

理学療法

作業療法:行為の回復を促す療法

言語療法

   

リハビリテーション医療でのADLへの取り組み 図2

  • ADLの自立:リハビリテーション医療の最大の課題

・病院を退院した後も、本人、家族、ホームヘルパーなどにとっても重要な課題

リハビリテーション医療の展開 P211

 

リハビリテーション医療の過程 P213

  • 急性期リハビリテーション(発病後間もない時期)
  • 回復期リハビリテーション:麻痺の回復、言語機能の回復など本格的なリハビリテーションが行われる時期

これ以上機能が回復しないときまで(麻痺なら6ヶ月、認知機能、言語機能は1~2年

  • 維持期リハビリテーション:これ以上は機能が回復しなくなった時期には回復した機能と能力を維持するのが目標となる。

「廃用症候群の予防」「活動的な日常生活を基盤にして機能維持のための運動や体操を行う」

リハビリテーション医療の実際 P235

①ニーズとアセスメント:その人が社会生活で必要なこと(ニーズ)を特定していく作業を「ニーズアセスメント」という

    P235~236

②リハビリテーションプログラム:短期目標と長期目標

 

チームアプローチが重要

リハビリテーションスタッフ

 
   

 

Ⅲ.訪問リハビリテーションとの連携 p217

訪問リハビリテーションとは

・維持期にある在宅の利用者にできる限りADL自立や要介護の重度化予防を目標とする活動(理学療法士、作業療法士が行う)

利用者のADL特性の把握p217

1.体力がADLの自立に最も大きく影響する-できるだけ活動的な生活が必要。臥床時間を少なく、「離床」を促進。体操や屋外生活への誘導、援助が必要

 

2.身体機能:上肢の拘縮、下肢筋力、関節拘縮、全身の平衡機能など 廃用症候群の発生、進行の予防

 

3.行動意欲 老いや障害の受容、生活環境の単調さ、孤独や孤立

 

4.環境 人的環境(介護者、家族の介護姿勢)物理的環境(家屋構造、機器、自助具など)

チームアプローチ P219

理学療法士、作業療法士だけでなく、ADLの当事者である本人、介護者、家族、介護職、看護職、ボランティアなどチームアプローチ

環境整備と社会資源

1.環境整備:家屋改造、福祉機器の利用(各ADLと移動のための環境整備)

 

2.障害者プランと住みよい町づくり

 

3.障害者ケアマネジメント

   

地域リハビリテーションの背景と必要性 P220

社会的リハビリテーション:所属している社会集団への復帰

職場が障害者を受け入れる条件

①職場が障害者に偏見を持たない

②その職場が目的としている集団目標にとって障害者の存在がマイナスとならない

     P222 

家庭復帰の条件-円満な家庭生活に必要な8つの条件(ニーズ) 図6 このニーズを的確に評価してサービスを提供することを   ケアマネジメントという

 

ホームヘルパ―業務:ADLの介護援助と家事援助⇒介護負担、家事負担の軽減⇒ヘルパーの業務は地域リハビリテーションの重要な部分を占める リハビリというとリハビリの専門家だけの仕事ではない。

 

地域復帰の条件:「社会参加」 自分の好むときに好む場所にでかけ、そこで回りの人と交わり、同じ市民として平等に過ごす。

   P223~224 

社会参加を行わない⇒社会的孤立「閉じこもり症候群」⇒寝たきり、痴呆

 

健康な寝たきり老人(

地域リハビリテーションの実際 P225

社会参加、閉じこもり予防:孤立、劣等感

 第一次社会参加:安心して社会間計の中にはいるために、「友の会」などにはいる ピアカウンセリング 「機能訓練事業」「デイサービス」

 第二次社会参加:健常者との真の社会参加へ

  P227

老人クラブの転居者受け入れ運動:全国の老人クラブ

 

②ホームヘルパーの役割:自立とQOLの低下は社会参加の低下、とりわけ閉じこもりが主原因となる。ホームヘルパーとしては、利用者の生活が閉じこもっていないか見つめ、閉じこもりの解消をはかることをしなくてはならない。⇒ADL低下予防、介護負担軽減、

 

Ⅳ.リハビリテーション介護

 

リハビリテーション介護の目的と課題

自立支援型介護(自立とQOLの向上を目指す介護

 

あるがままの介護(おむつをつけてるので「オムツ交換と陰部清拭」を行う)から「介護計画」をたてて自立支援型介護(おむつはずしなど少しでも改善する)へ

原因分析および家屋改善、福祉機器についての他職種の評価や医師の意見なども必要。他職種とのチームアプローチ

リハビリテーション介護の対象とニーズ

虚弱者から完全寝たきりまで

寝たきり・痴呆の予防的介護(要支援)ADLの自立に向けた介護(要介護1~2) 介護負担軽減の介護(要介護3~5)

   

リハビリテーション介護実践のための基礎知識

①ADL、身体・精神機能は日を追って悪くも良くも変化する。

オムツ交換⇒下肢の拘縮が強くなり、褥瘡さえできる

おむつはずし⇒トイレ利用⇒活動性高まり、元気になる

廃用症候群の予防

リハビリテーション介護の実際P256~P257

1、活動性を高める:離床、閉じこもりの解消(散歩、デイサービス、機能訓練教室など)通所施設の利用

2.ADL障害の原因を分析する(身体の障害?体力?病気?意欲?手すり、ベッドなどの問題?介護者の介助方法の問題?

おもなADLについての具体的援助

①移動:寝食分離、手すりなどの環境整備

②入浴:安全かつ自立できるような環境整備と介助

③食事:食堂で会食、自助具

④排泄:オムツはなるべくつけない。介護負担軽減の軽減(便の処理-ポートイレで排泄など計画する)

⑤身だしなみ

⑥コミュニケーション

QOLへの援助

  1. 孤独・孤立から他の人と触れ合える場と人が必要(友の会、老人クラブ、デイサービス)
  2. ホームヘルパーの役割:普通の生活を作るためにチームの一員であるホームヘルパーの果たす役割は大きい

各障害に対するリハビリテーション介護 P260

  1. 脳血管障害
  2. 脊髄損傷
  3. 老年性痴呆