遊びリテーション~心が動けば体も動く
遊びリテーション~心が動けば体も動く~
「遊びの世界」が持っている力を、障害老人の自発性を引き出す、武器として使う方法を考えてみたい。
遊びリテーション=遊び+リハビリテーション
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障害老人の遊び+リハビリテーション~理論編~
- 目的: 一般のレクとは目的が若干違ってくる
1)廃用症候群の改善になるもの(訓練効果のあるもの→障害の理解が必要
静的なものよりはダイナミックなもの)
2)させられ人間の改善(受け身的存在→能動的存在,主体的存在,自発的
存在)非常に有効。レクの企画,準備も自分たちで行えるように。ここ
で出た自発性をいかに生活でもださせていくか。言葉かけから本人の能
力を生かすように介助すること。そのためにはてすり・移動バー,適当
な高さのベッド,適当な位置の柵等を考慮する。
3)閉じ籠もり症候群の改善になるもの
一人で→みなで
ベッド上で→集会室で→屋外で
(2)注意点
1)障害の理解-できないことをやらせない。せっかくでてきた老人のプラ
イドを傷つけない。色々なレベルの障害老人が一つのグループで楽しめる物
を一つは考えておく。
2)能力差をどうするか?-一本の物差しで測らない。一人一人の物差しを
スタッフの頭の中にいれる。(例.Aさんは入園1カ月で出てきた→よく出
てきたとほめる。Bさんはいままで得点できなかったが,初めて点が出た。
→ほめる。・言葉で表す)
遊びの要素の中に,競争,運(偶然性)があるが,運の要素を多くするほうが良いことが多い。
3)段階づけをいつも同じように:段階づけ=難易度、条件(輪投げの距離や風船バレーのネットの高さ、風船の重さなどに段階を設けるなど)
4)時間の構造化になっているかどうか。-スケジュールに前もって組んで
おく
(3)遊びの効用~受身から主体へ。孤立からいきいき、楽しさ
(4)障害老人の遊びリテーション(レクリエーション)の
ポイントや留意点
(ポイント)
(1) (6)
(2) (7)
(3) (8)
(4) (9)
(5)
(留意点)
(1) (4)
(2) (5)
(3) (6)
(7) (9)
(8)
評価
(1)評価のものさしは一人一人の老人で違っても良い。
(2)
2.遊びリテーションの実際
さて、今から片麻痺の障害を想定して、レクリエーションに取り組んでみよう。
(1)次のレクリエーション種目の中から一つ選択する
- 失語症のレクリエーション(すごろくゲーム)
- 風船バレー
- ふわらふわらゲーム
- 空き缶ボーリング
(2)次の設定をしなさい
- 対象者の障害の設定(ゲームの時のポジションも障害に応じて考える)
右片麻痺、左片麻痺、左半側無視、左同名半盲、車椅子、杖歩行、失語症(運動失語、感覚失語、全失語など)
- 人数(援助者と老人役、)
- 必要な道具はできるだけ家庭や身の回りにある物を利用して作る)
- ルールを決める
- 段階づけの工夫:たとえば風船バレーの場合、風船のふくらませ具合、重さ(紙、鈴などを中にいれるなどの工夫、ネットの高さ
- 道具の工夫:できるだけ介助がいらないように道具の工夫をして、障害を補う。
- 離床場面から始める。(ベッド-車椅子、杖歩行-レク会場-レク-居室-排泄-ベッドなど)
遊びリテーション計画表(提出してチェック、許可を受けてから準備に入ること)
プログラム名( )
メンバー(
)
障害の設定 と障害老人役、 スタッフ役 |
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必要な道具と材料
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道具の工夫
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ルール
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