片麻痺障害-共同運動パターンと介助
片麻痺障害-共同運動パターンと介助-
寝返りや起き上がるときに、健側の手で手すりや柵などを強く引っ張ると、自発的ではないが共同運動に似た動き(連合反応)が自然に出ることがある。この動きが自然な動きを妨げる。妨げる動きがなるべく出ないように手すりなどを「引く動作」ではなく、マットなどを「押す動作」で動く。
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上肢の屈筋共同運動と下肢の伸筋共同運動を真似してみなさい。(上肢は座位、下肢は背臥位で)
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健側の上肢で柵を引っ張って、上肢、下肢の共同運動パターンでの寝返りをして見なさい。次に、そのような寝返りをする人に、寝がえりの3つのポイントを指導しなさい。
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起き上がるときに柵を引っ張って起き上がり、共同運動パターンで起き上がれずにベッドに倒れこむ体験をしなさい。このとき柵を引っ張らずに手でマットを押して起き上がることを経験しなさい。
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立ちあがるときに「足を引く」「前かがみになる」などの姿勢にならずに、柵や手すりを引っ張って立ちあがり体が後ろに反り、上肢の屈筋共同運動パターン、下肢の伸筋共同運動パターンが出ることを経験しなさい。
上のような立ち方をする人に、立ちあがりのポイントを教えて立ち上がり介助しなさい。
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歩行時に段を上がるときや降りるときに伸筋共同運動パターンが出る真似をしなさい。
それを介助しなさい。
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短下肢装具の装着のポイントを経験しなさい。
老化と障害に適した環境整備
1.自立を助ける物理的環境整備 2.自立を目指した介助
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ベッド:自分にとってもっとも良いようにベッドの条件を調べて書き入れなさい
自分の下腿長を計ろう
①良いベッドの条件-
○立ち上がり易いベッドの高さの調整-高さ( )
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座りやすいベッドの高さの調整-高さ( )
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起き上がり易いベッドの幅を考えよう( )
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起き上がり易いベッドの工夫を行う。 下に図を書きなさい
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起き上がりの時にギャッヂの背もたれを少し起こすと起き上がりやすいかどうか確認しなさい
②移動用バーの適当な位置を決めなさい。(片麻痺を例にして)
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適当な位置に実際に取り付けてみなさい
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寝返りバーを取り付けて使ってみなさい
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移動バーを取り付けてポータブルトイレを置いて移乗してみなさい