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生活ケアを実現するための条件

      ・1生活ケアを実現するための条件・3・

              -ケアが変わるためには-              

 この世の中に無駄な物はなに一つない。・

人間の浅い思慮でははかれない自然の循環,うつりゆき,その中で人間も巡っていく。無

駄だと思えることが非常に大切。鮭の死骸は卵が孵ったときの稚魚の餌となるプランクト

ンを育む。 個性を大切にするということは,一見無駄とかロスとか思われることがつき

ものなのだ。「障害」という個性をもった一人の人間として,自由に生き充実した人生を

楽しむ。・多くの障害者は日常生活を合理的に管理されている。好きなように生きたり,

自分で決めたり,責任をとったりということを期待されていない。          ・

・1提言1・3.「ケアに関わる私」の基本的態度を問う。まず,「私」は私自身や老人

に対して,「OK」であるという肯定的態度があるかを問うてみたい。障害を持った老人

を一人の人間として認めているだろうか。老人を認めるということは過保護・良く言われ

る「優しく」とかいうことではなく,相手の言う儘になるということでもない。勿論,障

害老人を馬鹿にしたり,管理しようとする態度などは全て障害老人に対して「否定的」な

態度ではないだろうか?一人の人間として率直な態度がとれているか。同じ土俵の上で現

在を生き抜いている者同士としての共感のようなもの。・

抽象的な言い方に傾くかも知れないが,私達ケアに携わる者は,老人の道具になりきる

というような態度が必要なのでは?つまり,ケアする者とされる者というある意味で,強

者-弱者関係から離れる必要がある。別の言い方をするならば介助者が主体となり,老人

が受け身的存在であってはいけない。                      ・

そして,自分自身に対しても「OKである」という肯定的態度があるか。・

・まず,障害老人の生活作りをしてみよう。取組みやすいことは,環境の整備。ベッドの

高さを整えよう。移動用バーを購入してもらう当てがなければ,食堂の椅子を持ってきて

,ベッドの側にくくりつけよう。お年寄りは自分の力で動き出すだろう。そういう所にケ

アの喜びがあるのである。決して介助してあげたことに対してお礼を言ってもらうことに

あるのではない。・

・「遊び」もとっかかりとしてもやりやすい。重度の人の参加で3人でもいいではないか

。重度の人でもできる工夫をしてみよう。例えばおおきなサイコロを転がすことを使うゲ

ームとか,少ない力で転がる鉄の玉をスロープに転がすゲームだとか工夫すればなんとか

なる。(参考:ビデオ「心が動けば体も動く」)・

 そして,そういう取組(自分自身わずかな物と思ったとしても)を皆に伝えよう。例え

けなされようとも,判る人はわかってくれる。そういう人を増やしていこう。自分自身の

取組に対し,自分自身肯定的でいよう(もちろん反省は必要だが)。自分をいたわろう。

励まし合える人がいなけれは,生活ケア,生活リハビリ研修会などで,電話できるような

人を探し元気を得よう。・

 最も困るタイプの人は自分は正しくて,他人(老人や良い事をやろうとする職員)を駄

目だと決めつける人。こういう人を説得しようとしても無駄である。何か言われたときに

は率直に自分の考えを述べる用意だけはしておこう。めげる必要はない。自分はOKであ

るし,老人もOKである。という基本的態度が最も良い生き方であるから。  ・

 「良いことは判る。・”でも・(,うちではできない」なんてもう言うまい。自分達なりのやり

方でやっていこう。                            ・

・特養施設での現状(各施設で様々)・

 ・病院的な機能訓練をトップに要求されて戸惑う寮母たち。・

 ・病院的機能訓練のないことにコンプレックスを持つ施設(リハビリ=機能訓練)  

・1提言2・3.・

 機能訓練や専門家のいない事にコンプレックスを持つ必要はない。・

生活ケア(生活リハビリ)で生活空間も拡がり,ADLも向上することを1ケースで実証

する。できれば,それをまとめてこういう場で発表する。それがトップを納得させること

もある。(特養の多くの老人は機能訓練がないから寝たきりなのではなく,必要以上の安

静により廃用症候群を起こしているから寝たきりなのである。このことをよくよく承知し

てほしい。・活動的生活,生活空間の拡大しかない。・

・生活ケアの提言を行っても乗ってこない寮母たち。・

・流れ作業に頑強に固執する寮母。個別性の尊重がない。余計な面倒なことはしたくな 

 い。                                     

・1提言3.・3・

 今まで述べたように,一人のケースに取組みその意義を知ってもらう。仲間を一人ずつ

増やすしかないのでは?・

・過保護型介護-本人の気持ちを思いやっているようで実は一人の人間としての可能性 

を(無視)摘み取っている。 ・

・安静を取りすぎる施設。・

・仕事が分業化しすぎている施設-早期対応が困難。・

・1提言4・3.・

 ・安静の害を良く知る。安静の取りすぎが次の病気を呼ぶ。廃用症候群・

 ・いつ,安静から活動に移らせるか?医療的判断を待つことが多いが,医者任せにせず

,一通りの簡単な目安を知っておく。現場から医療側に提案。・

 ・・

 ・障害の理解がないために自立を強要している。・

・1提言5.・3・

障害の理解を少しずつしていこう。 ・

・生活ケアの提言から少しでも実現しようと努力する施設-少数ではあるが。・

禔絜禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔禔・

・あまりに旬を逃している。にっちもさっちもいかなくなって在宅訪問などをしている。

もっと早め早めにアプローチしないと意味はない。・

・一度訪問したら継続していくことが必要だがなかなかなされていない場合が多い。本気

でケアをする気があるのか?疑問。                        ・

・1提言6.・3・

・アプローチには適切な時期というものがある。在宅・病院・老人ホーム・老健施設とい

う一般的な流れの中で,まず在宅・・病院での「旬」を逃さない。不必要な廃用症候群を

おこさないことが必要。・

殆どが廃用症候群で動けなくなっている。過度の安静が病気を生む。・

遅くなればなるほど効果は薄く労力は大きい・

・継続していく。・

 ・

・保健婦に自信がない。・

・1提言7.・3                               ・

・自信の無さはそれだけケースに当たってないということである。多く関わることが必要

という極当たり前のこと。その時何が大切かの判断。生活をケアしていく。自立性と社会

性の確認と援助。・

・生活ケアに見合った環境整備を阻害するもの。・

・現場のスタッフの無知。・

・ヘッドの無理解。・

・見栄えの良い物を良しとする(住民にアピールする)ヘッドや議員・理事。・

・無知・無理解なスタッフが支配する。それに業者が便乗。・

・以上の取組をやろうとする特養施設は無料で力になる用意がある。電話0829-74-2462・

                               岩本まで。