1. ホーム
  2. 生活ケア
  3. 自立を目指した介助法
  4. ≫片麻痺の床からの立ちあがりとその介助

片麻痺の床からの立ちあがりとその介助

片麻痺の床からの立ちあがりとその介助

1.床からの立ち上がり~自立(介助の場合も動きは自立の動きと同じ)

①まず長座位で座っている。

 

②次に健側の膝を深く曲げ、足を股関節の付け根あたりに置く。

患側の足首が臍の前方に来るように健側の手で調整する。

(これは健側の膝をつき、患側の足裏を床につけるための準備である。)

 

③次に健側の手を健側の膝と腰の間の適当な位置につく。この手を軸にして右の膝をついた片膝立ちになる準備をする。

 まず、ついた健側の手を見てもらう。次にその手に顔を近づけてもらう。

この体勢により、腰を90度右回転させながら片膝立ちになる。このとき上体の体重を支えるのはおもに右上肢であるが、片膝立ちになってからは右膝と右上肢で支える。このとき患側の足裏が床についていなければ、②の体勢に戻ってから患側の足の位置を調整する。たいてい患側の足の位置が外側にあることが多い。また片膝立ちになったときに手の位置があまりに膝の位置と離れると不安定なので、片膝立ちになりながら膝の位置を手の方にずらして調整するとよい。

 

④⑤次にいよいよ立ち上がりの最もしんどい動作に入る。

手はしっかり床についたまま頭を下げて尻を上方に突き上げるようにする。

このとき当然健側下肢の膝は床から離れる。患側の下肢にあまり体重をかけずに、右上肢と右下肢で主に支えることが重要である。

 

⑥⑦ お尻を上方に突き上げた姿勢は非常にきつく不安定でもある。高齢の片麻痺者が最も苦手とする動作の代表である。

 ところでお尻を上に突き上げた状態から徐々に健側の手を足に近寄せる。健側の足に体重が乗り安定したところで手を膝に持っていく。このとき膝に手を持っていかずとも安定して立てる人は、直接立ってよい。

 

⑧⑨立ちあがりの最後は患側の足を健側に寄せることである。

 

 

 

 

 

 

床に座り込むときは、今の順序を逆にたどればよい。

座り込むときに間違えやすい動作は、

  1. まず床に手のひらを着かずに指先だけをつける人が多い。
  2. 膝を床に着かない人が結構多い。この場合背中から転げることになりやすい。
  3. 片膝立ちになったら次に健側の立てた足指を元に戻さないと座り込むときに足指が痛い。

2.床からの立ちあがり~介助

床からの立ちあがりの介助は、介助される人の動きは自立の動きが出るように、介助者は患側について指示、介助する。本によると健側について介助しているものがあるが、立ちがり途中での転倒予防の観点からは患側に位置したほうが良い。

 

 

 

 

 

4.椅子や台を使っての床からの立ちあがり~自立

まづ、健側に椅子がくるように座位をとる。

 

 

 

 

 

。椅子の座面は40センチの高さがあるので小柄な人はまず、床に手を着いて片膝立ちになるか、低い台を使用する。

 

椅子についた上肢の肘を良く見て肘に顔を近づけるようにして腰を90度回転するきっかけを作る。

椅子では床から直接立つ場合とは違い頭を深く下げずに、上肢と健側下肢の力で立つので、非常に動作しやすい。

 

椅子や車椅子を使うと直接座り込めるので覚えておきたい動作である。

椅子に座り込むときには、手のひらを椅子の向かって左側について座りやすくする