老人ホームの陶芸クラブ3
5月13日(土)午後2時~3時10分 今年度初回。 参加者-今津、北林、西口/スタッフ:岩本のみ
午前中中村千恵、笠井氏に焼成した昨年の作品を手渡す。共に喜び笠井氏は記念になるので下さいという。中村氏には花を生けましょうと伝える。
○本日は固めになった粘土をちぎり、水を加え手で混ぜる作業をしてもらう。
一通り混ぜ終わって作品作りを提案するが、次回にしますとのこと。来週から、記念品の陶板作りを約束する。
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作業中の情報:中村さんは今津さんに口をきかない。以前はそうではなかったが、よく怒るので怖い(北林さんも同意)
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酒井さんもよく怒るので怖い。口を震わせて怒る。
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5月20日(土)午前中‐個別、床を四つ這いで這っている原ハツエさんに陶芸を誘う。「やりましょう」とにっこり。手を引いて2回ベランダに移動。粘土の塊を用意すると手馴れた感じで手びねりをしていた。実習生の二人の作品にも色々とアドバイスを行っていた。
午後:リハビリ体操後、今津、北林、西口 実習生二人で。
今津、北林‐ふたつきの湯のみ(北林の希望)次回続き
西口:板作りの花瓶(完成)
6月10日 (土)実習生河野君参加。午後。
中村:午前中落ち着かず階段を降りているところに出くわした。一緒に1階に降り、お茶を飲んでもらって落ち着くように話をする。午後の陶芸に誘う。午後実習生が予定より早く本人を連れてきたがそのまま陶芸をマンツーマンで行う。陶芸の約束は覚えていた。皿の製作を持ちかけ、丸い皿にすることもこちらの提案。切抜きは本人にしてもらう。皿の上面の模様は男の仕事といって、自分からは決めない。(恥を掻きたくないのか?)
しかし、その後から皿の縁を指や針で滑らかにするなどの仕上げはこちらが言わずとも長い間熱心に行っていた。そのうち西口が参加。嫌がって帰るかと思ったが、そうではなく縁の仕上げを続けた。
西口:陶板の製作。粘土をたたいて伸ばす。切り取る等できることをしてもらう。
今津:洗濯物畳みのあと参加。前回の作品が完全乾燥していたため続きできず、新しく作り始める。
北林:ベッドに臥床がち。調子わるいのでつゆのあと体調がよくなってから参加するとのこと。
6月17日 午前中中村さんと午後の陶芸をする約束をする。
午後:北林さんに教室を誘うと、皆に知らせてくると出かける。今津さんを誘ってくれたが、途中で帰ったといい、西口さんと仲が悪いというが、実際にはそんなことはないようだ。北林:前前回の作品が固くなったので、湯のみを再度製作。
今津:前回の続き。
西口:本人の希望で愛用していた抹茶茶碗が欠けたので手びねりで作成中。
第二部として中村さん。(原さんはベッド上におり誘えなかった。そんなことはようできんなどの発言あり。)
中村:午前中に誘った時は非常に喜んだ。午後からは医務室の前で待っていた。北林さんなど3人出ていたので、一時間待ってもらうように頼んだ。了解。こちらの誘い掛けで抹茶茶碗を製作。製作中、女学校のお茶の先生の話が続く。
7月1日 中村:部屋へ誘いに行く、ひまだからということで出る。先週の続き。碗の内側を削る。OTが手本を示して、自分で削っていく。高台は OTが削る。昔の恩師が広島に住んでいるなど先週と同じ内容で話す。叔父さんの石碑のことなど話に出てくる。
陶芸は好きである。ただ、製作能力はかなり制限される。
今津、西口:午前に約束していたが、来ないので3時に呼ぶ。私の姿が見えなかったとのこと。
今津―皿の高台作り。削り高台をしてもらう。
西口‐抹茶茶碗の続き。高台作りのためOTが行う。
北林‐呼びにいくと便所でやっと検便ができた。いけたらいくとのこと。3時半頃見学だけと出てきた。
7月22日(土)窯焚き。午前八時半から本焼き。昨日窯入れ時に西口の茶碗が入るので、釉薬の色(わら白)を決めてもらっている。窯の中には西口の茶碗、中村の皿、北林の向こうづけ?、今津の皿が各一点づつ入っている。
本日は窯焚きのため陶芸教室はお休み。
北林にその由を伝え同意を得る。
次回の陶芸教室は8月第一土曜日
8月19日(土)参加者:今津、西口、北林、
原さんは誘うも、あんたらばかり良い思いをするのでいかんと断る。意味するところはよくわからないが、機嫌はあまり良くなかった。
今津:陶板の下絵写し。不器用だから負担になり参加したくなくなるようなことを言う。
なんとか写してもらうが、北林のものに比べると不完全であり、本人気にしたかもしれない。
北林:下絵写し。これでよいかといろいろ聞いてすすめる。
西口:もうひとつ手びねりで茶碗作りに取り組む。
来週は銘々皿作り。
8月26日(土)参加者:今津、西口、北林 OT一人のため他の老人には対応できず
皿作りは次回に回し、作成中の作品を完成させる。紐積み、高台作り、削り、
西口は来週抹茶茶碗の2作目を完成させる。
9月2日 (土)2:00~4:00
西口、今津、北林
3色練りこみ粘土でたたら板を作り、各人丸く切り抜いてもらい皿を作る。丸い粘土板の上に粘土紐を丸く置きひっくり返して自然の底の沈みこみで縁を上げる。各自2種類の皿を製作。
阿品文化フェスタに向けて共同作品作りを提案する。今後考える
10月8日北林は血圧高く休み。釉薬かけ。西口、今津
11月4日:阿品文化フェスタに出品する作品を焼成後初めて手に取る。満足の声が多いが、紐のつなぎが残ってそこの釉薬が濃く焼けているのが気にいらない北林。
今津は緑の織部がきれいだと気に入っている。
その前に一階に降りていた中村を2階の陶芸教室に誘う。他のメンバーの参加時間を2時半に変更して湯のみ作りなどで気分転換をはかる。本日は途中まで。落ち着いてできた。
途中恵木さんが見学。左手が荒れてしまうのでためらいもある。次回から参加を誘う。
11月18日
晴天ではあるが、少し肌寒い底冷えのする朝であった。
午後はポカポカ陽気の風の無い暖かい日和だった。今津、西口、北林の3人が出てきて新しくタタラ板による花瓶作りを行った。相談室の末繁さんより花瓶をたくさん作って欲しいとの依頼があったことを皆に伝えてとりかかる。ただ、補助者がいないので3人を完成させることは少し補助しすぎとなり無理があった。
中村さんは結局前回の作品を完成させる時間をとれなかった。
2001年1月6日
冬季は寒く春まで教室は休講となりそうだったが、半年は余りに長いので2階の端の現在倉庫として使われている部屋を臨時的に使えることになった。
参加者:今津、西口、北林、
内容:「共同作品」粘土のタタラ板をバケツ型に合わせて貼り合わせていき、花瓶を製作する。
状況:珍しい作り方に皆やや興奮して話が盛り上がる。部屋の蛍光灯がのぞいてあるために暗い。対応すること。また、粘土の下準備は午前中に行っておくこと。
1月20日:前回の続き(完成)
場所:廊下の端。
参加者:今津、西口、北林
状況:前回の作品を出すとやや固めになっていた。ちょうど良い固さ。今回は同じ粘土がないので茶色の粘土で板を作り貼り付けてみたがアンバランスなので、前回までのでこぼこをそのまま生かすやりかたにすることにした。西口の提案で縁は茶色の粘土の紐で縁取ることにした。皆冗談を言い合いながら楽しい一時を過ごした。次回は個人作品。
2月24日
西口、今津、北林、後来、原田(初回)、とね(ショートステイ-入所申請をしている)
西口:花器(水盤)を完成口周りを整えようと削り過ぎて手直し
今津、北林、原田、とねーーすわり雛を一体作製
とね:楽しそうに参加。北林や他の老人にも話し掛けている
原田:喜んでいたが、実際にはかなり介助が必要だった
後来:湯のみを削る
4月21日
参加者:西口、午来、稲葉(呼んでくる、しかし最後には午来の車椅子を押しながら帰ってこなかった。(欠席;今津-数日前に気分悪くなり転倒。今日は体操ともに欠席、北林も足がだるくて欠席。)村下は様子見に来る。
水盤の仕上げ;削りと高台づけ。表面をなでたり、紐どおしをつけたりという作業。高台づくり底周辺の削りは岩本。