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パーキンソン病の障害と日常生活のケア

パーキンソン体操

パーキンソンの方が苦手な動作や姿勢を中心に構成されている体操です。

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パーキンソン病の障害と日常生活の援助(介助・介護・環境整備 等) Edit

― 自立を妨げないように ―
1. 前かがみの姿勢  Edit

①うつぶせ(腹臥位)や背臥位からのブリッジ姿勢などを生活の中に取り入れる(パーキンソン体操の習慣化)P280

②壁に向かって10~20センチ離れて立つ。両手をできるだけ伸ばして、手のひらを壁につける。このとき手の方を見上げるようにする。できるだけ背筋を伸ばして5つ数え、再び元の姿勢に戻る。

この方法を取り入れているNさんは、最初は随分前屈みで腰痛が酷くて苦しんでいる。この方法をする前に背臥位で少し腰部を動かす運動をしてからでないと、壁に向かっても余り改善は無いようだ。人それぞれで皆違うので手探りで試みる事が大事かな。

③靴の踵を少し高くして、重心を前方に移動させその反作用として全身を伸展させる。前かがみの姿勢の改善は呼吸機能の改善につながる。

2.日常生活動作 寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行、振り向き Edit

「体幹」「首」の「ひねり」や重心移動を必要とする動作が特に困難となる。
パーキンソン体操など、体力を消耗しない運動を利用して、機能低下を予防する。

②寝返り:・P276のように寝返りの3つのポイントを利用 手は柵を引っ張っても良い Edit
③起き上がり  Edit

・ 起き上がりは肘立ち→手をつき起き上がることが困難となってくる。柵を持ち起き上がることが困難→ ベッドの背もたれをを適当に起こして起き上がる(枕の位置を固定)
・ ベッドから足を出して背もたれをいっぱいに上げて起きる人もいる。
・ 教科書P277のように背臥位から直接長座位となる。(腰痛、機能低下の著しい場合は不可能)両肘をマットについて徐々に長座位となる場合もある。
・ 体幹のねじりをあまり使わない起き上がりは、四つ這い位となってから起きることである。(P276) 教科書の方法に移動バーなどのベッド用手すりを使い、下にマットなどを敷くとより安全が保てる。ベッドの上で四つ這いとなるのでなく、ベッドの外に向かって側臥位からさらに両膝を床につくように体を回す。この時手すりをしっかりともっておく。
④(椅子、ベッドからの)立ち上がり: Edit

立ち上がりが困難となることがよくある。
・臀部を少し前にずらして、両足を開き、足を引き(基本)前かがみで立つ。
・ 椅子の座面にマットなどを敷いて臀部を少し高めにする。
・ 椅子の後ろが少し高い方が(座面が少し前に傾く)立ち上がりやすいので、前足を少しカットする。
・ 介助者とのタイミングを合わせるために身体を前に倒すときに「1」、立ち上がるときに「2」と号令をかける。
⑤椅子に座る Edit

・立つのに比べるとそれほど難しくない。椅子まで少し距離を残してからだを投げ出すような座り方は危険 (1)椅子のそばまで歩くのが困難なときは、椅子よりこちら側にあるものを目標にして少しずつ近づく。  (2)椅子のそばに来たら後ろ向きになって膝の裏が椅子の縁に触れるように立ち、手を肘掛につき、身体を前に倒して座る。
⑥歩行:小刻み歩行、すくみ足、突進現象など Edit

在宅訪問先のNさんは、昨日友人との食事会が終わり帰ろうとして立ち上がったが
一歩も足が前に出なかったので、友人に両脇を抱えてもらったという。初めての事で本人も戸惑っている。

以前から横断歩道を渡る時に途中から前屈みの姿勢で小走りになるそうだ。この先どうなるのか不安で一杯というのが心情でしょう。

・ 歩き始めは正常でも小刻み歩行になってきたら、歩くのをやめる。
・ 踵をしっかり地面について歩く。
・ 姿勢に気をつけてまっすぐに立っていることを確かめる。
・ 両足を20センチ開いた姿勢から歩き始める。
・ 踵から先に地面におろし、それから足先を地につけるようにする。
・ 一歩ごとに「かかと、かかと」と声を出して踵から先に地面につけるように意識しておく。

すくみ足とは

足が地面にはりついて離れなくなる状態。歩き始めや、戸口のような狭い所を通るときや、通路の曲がり角などで起こりやすくなる。体のバランスが崩れており、踵が地面についてなかったり、膝が曲がっていたり、上体が前かがみになっていることがよくある。足を動かそうとあせればあせるほど、ますます動かなくなる。

(1) すくみ足になったら、立ち止まり、踵を地面につけ、膝を伸ばし、できるだけまっすぐに立つようにする。自分で「踵をつける」と声かけするとやりやすくなることがある。
踵を下ろすときに後ろに反りかえらないように気をつける。

(2)その後歩きはじめを容易にする方法。どの方法でも、必ず踵から先に地面につける。膝を上げて、それから「かかとから」と自分で声をかけて足を下ろす。前へ進めるようになるまで足踏みをしてみる。片足を一歩後退させてから、前へ振って出し、踵から先に下へ下ろす。
・ 前進できるようになるまで、体を左右に揺らせる。一歩踏み出すときには踵から先を忘れないようにする。(勇ましいことを考えると歩き始めやすくなることがある)
(3) 道の上なら、敷石のつぎ目を越えるようにする。家の中なら畳のへりをまたぐ。廊下に歩幅に合わせて色テープを貼ってまたいだり。
(4) 聴覚リズムも有効:時計、メトロノームの音に合わせて、あるいは自分自身で「1.2」「1.2」と掛け声をかける。
(5) パーキンソンの人の足の前に介助の人の足を下ろすと、またいで歩き出すことがある。杖の先をL字型に工夫してまたいで歩く方法も有効。(転倒に注意)

(6)方向転換:Uターンする場合は決して片足で旋回したり脚を交差させたりしない。両足を少し開き気味にして、半円を描くようにする。方向転換とはいってもいつも前方へ歩く感じでやる。

効果のあった方法でも、しばらくすると効果がうすれてくることがある。そのときは別の方法を用意しておいて試みる。

⑦就寝:横になったとき、頭が枕のところにくるように、腰を下ろす。布団に入ってから上や下にずることは非常に困難だから横になる前に位置を確定するのである。

また、ベッドに短座位にならずに四つ這いであがり枕に頭を合わせて側臥位になる場合もある。
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