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糖尿病と障害

糖尿病

  • 合併症が怖い病気。糖尿病と診断されたら自覚症状の有無にかかわらず、定期的な検査とともに血糖のコントロールなどの治療をきちんと続け,合併症の進行を止めることが非常に大切である。
  • 合併症 ①網膜症 ②神経障害 ③腎臓障害 ④動脈硬化
  1. 網膜症 高血糖が続いたために、網膜の血管に障害が起こる

糖尿病性網膜症とは?

  • 視覚障害の最も大きな原因        ●網膜を走る血管に障害が生じる

症状の進み方  

症状がかなり進行した場合に視覚障害が起こる

進行の速さ

糖尿病と診断されてから10年で全体の約25%が、25年では約80%に何らかのかたちで糖尿病網膜症が起きる。患者全体の40%が前増殖網膜症、または増殖網膜症まで進行する。

治療 

血圧のコントロールを基本に光凝固術や手術を行う

  • 基本は血糖コントロール  ●レーザーを網膜に照射する光凝固術   ●さらに進行すると「硝子体手術」が必要

障害を進行させないために

  • 定期的に受診する    ●血圧をコントロールする

②神経障害

糖尿病性神経障害は糖尿病の合併症の中でも最も多く見られる。【手足のしびれや痛み、膀胱の機能障害、発汗の異常】などさまざまな症状が現れる。

糖尿病性神経障害とは

高血糖により末梢神経や自律神経が侵される

  • 糖尿病の合併症のうち、最もよく見られる 糖尿病と診断されてから20年たった時点では患者さん全体の約90%に何らかの神経障害が起こっている。
  • 代謝の乱れや血流の悪化が原因

症状

手足のしびれや痛みや「胃腸や膀胱の機能の低下などさまざまな症状が現れる

  • 多発性(左右対称)の神経障害(神経細胞の代謝異常と血流悪化による酸素不足)
  • 知覚神経、運動神経の障害-手足がしびれる、じんじんする、冷たく感じる、皮膚が痛む、こむら返りが起こる。感覚が次第に鈍くなり痛みを感じにくくなりやけどや傷などに気づくのが遅くなり放置しているうちに悪化して「潰瘍や壊疽」などの重大な症状に進展してしまう。
  • 自律神経の障害-全身のあらゆる器官の働きに異常が生じる。「起立性低血圧」「発汗の異常」「便秘、下痢などの便通異常」【尿意や排尿に異常が現れる膀胱の障害】「糖尿病性胃腸障害」「勃起障害」「無自覚低血糖症」
  • 単一性の神経障害-毛細血管が詰まり、神経細胞が酸素不足になることで起こる。
  • 脳神経の障害-滑車神経、動眼神経、外転神経が障害されると【外転筋麻痺】が生じ、「物が二重に見える、黒目が片方による、眼球がうまく動かせない」などの症状

    「顔面神経麻痺」―まぶたがうまく閉じない、口元がゆがむ

  • 躯幹四肢の神経障害 尺骨神経麻痺やひ骨神経麻痺(手足がだらりと垂れ下がる)糖尿病性筋萎縮(でん部や大腿部)

治療 食事、運動に気を使い血糖値を改善する

  • 血糖コントロールが基本   ●神経障害に対する薬物療法
  • 治療中の注意

血糖コントロールには「運動療法」が欠かせないが、足の怪我に注意する。神経障害があると、痛みをあまり感じない。軽い怪我が壊疽にまで進行することがある。足にあった靴を使い、運動をした後には眼で足をチェックする。

 

  1. 腎臓障害

糖尿病性腎症とは

腎臓の糸球体が高血糖により障害される-放置するとついに腎不全になって命にかかわることもある。

  • 増えている「糖尿病性腎症」      ●糸球体に障害が生じる

症状の経過

自覚症状は、かなり進行してから現れる

  • 病期は大きく5段階に分かれる

治療

血糖、血圧の管理のほか、たんぱく質を制限するなど

  • 病期によって治療法は異なる
  • 血糖コントロール
  • 血圧コントロール-高血圧は腎臓の障害を促進し、腎臓が障害されると血圧があがるという悪循環をきたす
  • たんぱく質の摂取制限・低たんぱく食
  • 透析療法
  1. 動脈硬化

糖尿病と動脈硬化

糖尿病があると動脈硬化が促進される

  • 高血糖により、動脈硬化が進む-動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールや中性脂肪が沈着し血管の内腔が狭くなって血液が流れにくくなる状態をいう。心筋梗塞や脳梗塞の原因となる
  • 心筋梗塞、脳梗塞などをひき起こす-自覚症状のないまま進み突然次のような病気を引き起こす
  • 虚血性心疾患-冠動脈に動脈硬化が起こると、心筋に十分血流が届かなくなって血液不足となり狭心症、心筋梗塞が起こる。
  • 脳血管障害-脳の血管に動脈硬化が起こり血栓により血流が止まると脳細胞の壊死が起こる脳梗塞となる。手足の麻痺や言語障害などの後遺症を伴うことが多い。
  • 閉塞性動脈硬化症-おもに足の血管に動脈硬化が起きて血流が悪くなって、下半身に障害が現れる。「足がしびれたり、冷たくなる」などの症状が現われさらに進行すると「歩くと足が痛みしばらく休むと痛みが取れる」

●糖尿病による動脈硬化の特徴-動脈硬化の危険因子の代表として、高血圧、高脂血しょう、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、糖尿病の人はこうした危険因子が重複しやすい。

治療 一つの危険因子を改善すると同じにほかの危険因子も連動的に改善されていくことが多くある。

高血圧、喫煙などの危険因子を減らしていく

  • 生活の改善が最も重要
  • 血糖コントロール
  • 体重コントロール     △高脂血しょうの改善
  • 血圧コントロール     △禁煙