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障害について(機能障害、能力障害、社会的不利)

障害について(機能障害、能力障害、社会的不利)

  • 3つの障害
    • 生活の回復を目標とするリハビリテーションは直接的には「障害」を対象とする。
    • 寝たきりの高齢者:

    「手足が拘縮して動かない」 ⇒ 「機能障害」(回復期リハの重要な目標)

    「自分で食事がとれない」  ⇒ 「能力障害」(回復期リハの最重要目標)

    「家族関係がうまくいっていない」 ⇒ 「社会的不利」(維持期リハの重要な目標)

 

  • 各障害を構成する要素
    • 機能障害を構成する要素

 

  • 能力障害の構成要素:能力障害は機能障害と1対1の関係にはないことが重要。

    サリドマイド薬の副作用で両方の腕全体を失う障害のある女性。

    機能障害:両腕の機能は全くない。

    能力障害:なし (環境:足で台所仕事をするために流しやガスコンロは

    床に近い高さとしている(物理的環境)。両腕のない人をここまで育ててきた両親の力や学友を含めた周囲の人の(人的環境)の力も大きかった。

    この人の障害に立ち向かう(意欲)の素晴らしさ。

 

 

 

「意欲がないから」「トイレの構造が悪いから」「介護者が過保護にしているから」ADLが自立できないなどと言うが、能力障害の要素を口にしている。自立や介護負担の軽減を図るのも困難ではない。

 

 

  • 社会的不利の構成要素:「存在価値の低下」に核心がある。

    存在価値の低下は家庭、地域社会、学校、職場などでの社会関係(任芸関係)のありように影響を与え、軽視や偏見、あるときには集団の一員としての地位の喪失をもたらす。(家族からの自宅退院拒否)

     

        個人はいくつかの社会集団に所属し、そのまわりを一般社会がとりまいている。個々の社会集団への復帰が達成されて初めて社会的リハビリテーションが完成する。

          

        社会生活の回復には、個人、所属している社会集団、一般社会の3つの層があり、

        個人の努力が必要なことはいうまでも無いが、所属している集団の受け入れが必要だし、一般社会の障害者や高齢者に対する価値観や文化のあり方が受け入れに影響する(障害者は価値が低いと見る一般社会では、その人が生き生きと生活することは不可能)社会的リハビリテーションとは社会全体への価値観や文化への問い直しを常に含んでいる。